v1.6からカスタム設定「各種登録(LWC)設定(Regist Page Setting)」で設定できる「売上を見積明細ごとに指定した月数で按分する」機能が追加されました。
この機能は、soarizeのv3.16以上をインストールした環境で、かつ、monoscのv1.6以上をインストールした環境で使用することができます。
■機能概要
これまでのソアスク、モノスクでは、契約期間を超えて按分した売上計上を行うことはできませんでした。この機能を使うことで、例えば契約期間は1年間だったとしても、初期費用按分の品目について3年間で按分して売上計上することが可能になりました。
■この機能のために追加された項目
| オブジェクト | 項目表示ラベル | 項目API参照名 |
| 品目・サービスマスタ | 指定月按分対象 | appsfs__fs_IsSpecifiedMonthsProratedTarget__c |
| 品目・サービスマスタ | 按分月数 | appsfs__fs_MonthsOfProration__c |
| 見積明細 | 指定月按分対象 | appsfs__fs_IsSpecifiedMonthsProratedTarget__c |
| 見積明細 | 按分月数 | appsfs__fs_MonthsOfProration__c |
| 受注明細 | 指定月按分対象 | appsfs__fs_IsSpecifiedMonthsProratedTarget__c |
| 納品明細 | 指定月按分対象 | appsfs__fs_IsSpecifiedMonthsProratedTarget__c |
| 契約ライセンス | 指定月按分対象 | appsfs__fs_IsSpecifiedMonthsProratedTarget__c |
| 契約ライセンス | 按分月数 | appsfs__fs_MonthsOfProration__c |
| 契約ライセンス変更履歴 | 指定月按分対象 | appsfs__fs_IsSpecifiedMonthsProratedTarget__c |
| 契約ライセンス変更履歴 | 按分月数 | appsfs__fs_MonthsOfProration__c |
■対応している画面
- 見積登録(LWC)
■対応している契約種別
- サブスクリプション
■対応している売上サイクル
- 初期費用按分
■対応しているバージョン
- soarize v3.16以上、かつ、monosc v1.6以上
■準備
1. カスタム設定「各種登録(LWC)設定(Regist Page Setting)」で売上を見積明細ごとに指定した月数で按分する」を"true"にし、保存します。
2. 品目・サービスマスタのページレイアウトに「指定月按分対象(Is Specified Months Prorated Target)」「按分月数(Months Of Proration)」を追加します。
3. 指定月按分を行う「品目・サービスマスタ」を登録します。
「品目・サービスマスタ」の登録画面で、「指定月按分対象」にチェックを入れ、「按分月数」に按分する月数を入力します。「売上サイクル」="初期費用按分"、「請求サイクル」="初期費用"を指定し、[保存]します。
ここでは例として、3年間(36ヶ月)で売上を按分する初期費用按分の「品目・サービスマスタ」レコードを登録します。
|
Point |
「品目・サービスマスタ」で「売上サイクル」が"初期費用按分"以外の場合に「按分月数」を入力して保存しようとすると次のようなエラーが表示されます。 |
■品目・サービスマスタの「指定月按分対象」="true" の場合
ここでは例として、契約期間が"2025/01/01~2025/12/31"の1年間である契約に、上記で設定した品目・サービスマスタ(36ヶ月で初期費用を按分)を追加します。
見積明細の「利用終了日」がヘッダー(見積条件)で指定した「契約期間 終了予定日」を超えて設定されていることがわかります。
また、見積明細の「指定月按分対象」にチェックが入り、「按分月数」には品目・サービスマスタで設定した"36"がセットされます。
この時、「利用終了日」「指定月按分対象」「按分月数」項目は、カスタムメタデータ型(「【見積登録(LWC)】見積明細表示項目設定」appsfs__QuoteDetailCustomDisplayField__mdt/「【見積登録(LWC)】見積明細詳細モーダル表示項目設定」appsfs__QuoteDetailCustomModalField__mdt)で「編集可」="true"の設定をしていたとしても、見積登録(LWC)画面上で編集不可となります。
| Point | 受注確定すると、初月の納品に初期費用按分の全期間の納品明細が紐づきます。 上記の例では、2025年1月分~2027年12月分までの納品明細が受注確定によって作成されます。 |
■品目・サービスマスタの「指定月按分対象」="false"の場合
見積明細に品目・サービスマスタを追加すると、見積明細の「指定月按分対象」="false"となり、見積条件の「契約期間 終了予定日」を超えた日付を見積明細の「利用終了日」に設定して保存することはできません。
※ただし、見積明細の「指定月按分対象」にチェックを入れることで見積条件の「契約期間 終了予定日」を超えた日付を見積明細の「利用終了日」に設定することが可能になります。
■見積登録(LWC)画面で新規行を追加し、契約期間を超える初期費用按分を設定する場合
カスタムメタデータ型で、見積明細の「利用終了日」「指定月按分対象」を「編集可」="true"としておくことで、新規行を追加した際に契約期間を超えた按分の登録が可能です。
「利用終了日」には按分の終了日を入力し、「指定月按分対象」はチェックを入れます。
この時、「按分月数」はカスタムメタデータ型(「【見積登録(LWC)】見積明細表示項目設定」appsfs__QuoteDetailCustomDisplayField__mdt/「【見積登録(LWC)】見積明細詳細モーダル表示項目設定」appsfs__QuoteDetailCustomModalField__mdt)で「編集可」="true"としていたとしても、見積登録(LWC)画面での編集はできません。
| Point | 見積登録(LWC)画面で、明細行を指定月按分の対象とする場合、「按分月数」に値はセットされませんが、受注確定すると見積明細の「利用期間(月数)」に応じた件数の納品明細レコードが作成されます。 |
■仮受注="true"、かつ、「売上を見積明細ごとに指定した月数で按分する」="true"の場合
本契約昇格画面で再設定した「契約期間 開始日」の値を基に初期費用按分の期間も再計算されます。
例えば、次のような見積があるとします。
- 契約期間は"2025/01/01~2025/12/31"の1年間
- 見積明細に、初期費用按分(「売上サイクル」="初期費用按分"、「指定月按分対象」="true"、「按分月数」="36")を含む
- 見積の「仮受注」="true"
この見積を受注確定し、本契約昇格画面で「契約期間 開始日」を"2025/02/01"、「初回請求予定日」を"2025/02/15"と、当初の見積より1ヶ月後ろにずらして[昇格]ボタンをクリックします。
初期費用按分の納品明細の「計上日」も契約期間に合わせて2025/02~2028/01としてセットされます。
[参照]仮受注機能の詳細については、『【v3.14】契約を仮として受注する機能を実装』を参照してください。
■設定マスタの「洗替時に既存の初期費用按分の売上を一括計上しない」="true"の場合
soarize v3.16で「設定マスタ」に追加された「洗替時に既存の初期費用按分の売上を一括計上しない」="true"の場合、ライセンス洗替を行う場合に、初期費用按分の品目・サービスが明細に含まれている際に納品明細の計上日をそのまま保持することが可能となりました。
この機能は指定月按分対象か否かに関わらず使用することが可能です。
例えば、次のような見積があるとします。
- 契約期間は"2025/01/01~2025/12/31"の1年間
- 見積明細に、次の①②を含む
①「売上サイクル」="毎月"の品目・サービス
②「売上サイクル」="初期費用按分"、「指定月按分対象」="true"、「按分月数」="36"の品目・サービス - 設定マスタの「洗替時に既存の初期費用按分の売上を一括計上しない」="true"
この見積を受注確定したあとに、①の品目・サービス(見積明細)のみ、2025/02/01~2025/12/31の期間について洗替が発生したとします。
洗替見積を受注確定したとしても、②の初期費用按分の納品明細の計上日は、最初に洗替前と変わらず維持されます。